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適応障害

適応障害とは

 

 

適応障害とうつ病の違いは?

適応障害の症状や診断基準について解説

例えば仕事に行くときにいつも憂鬱になり「自分はうつ病なのではないか」と感じたことはありませんか?もしかして、その症状は「適応障害」かもしれません。

適応障害の症状について、うつ病との違いを含めて解説します。

 

 

1, 適応障害とは?診断基準は?

適応障害とは「ある特定の状況や出来事が強い苦悩になり、気分や行動面に症状が現れるもの」のことを指します。ICD-10では「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されていますね。

 

DSM5の診断基準では、下記のようにいわれています。

 

①        はっきりと確認できるストレス因に反応して、そのストレス因の始まりから3ヵ月以内に情動面または行動面の症状が出現。

②          これらの症状や行動は臨床的に意味のあるもので、それは以下のうち1つまたは両方の証拠がある。

A症状の重症度や表現型に影響を与えうる外的文脈や文化的要因を考慮に入れても、そのストレス因に不釣り合いな程度や強度をもつ著しい苦痛。。

B 社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の重大な障害。

③          そのストレス関連障害は他の精神疾患の基準を満たしていないし、すでに存在している精神疾患の単なる悪化でもない。

④          その症状は正常の死別反応を示すものではない。。

⑤          ストレス因、またはその結果がひとたび終結すると、症状がその後さらに6ヵ月以上持続することはない。

 

要するに、適応障害ではストレスの原因がはっきりしていて、その原因が本人にとって深刻で、普段の生活が送れないほど抑うつ気分・不安が強くなるのが特徴です。また、ストレスの原因から離れると症状が師団に改善するのも診断基準として必要になります。しかし、ストレスの原因がなかなか取り除けないような場合は、慢性化してしまうこともしばしばです。

 

2, 適応障害の症状は?

適応障害では、感情面と行動面から以下のような場合があります。

① 感情面

  • 抑うつ気分: 「気分が落ち込んで何もする気になれない」「ゆううつ」
  • 不安: 「また同じストレスが起こると思うと心配になる」
  • 怒り: 「どうして自分がこんな追い込まれるような状況にならないといけないのか」
  • 緊張: 「また辛い状況が繰り返されると思うと、緊張してしまう」
  • 焦り: 「また辛い目に合わないように対策したいけど、どうすればわからなくて焦ってしまう」

などの感情が起こることがあります。

 

② 行動面

  • 回避行動: 連絡しないで休んでしまう。
  • ストレスを転嫁する: 行き過ぎた飲酒や食べ過ぎてしまう、けんかなど。
  • 発汗やそわそわする: 不安が強く、緊張が高まってくることに伴う行動。
  • めまい: 極度の緊張からふらつきや倒れてしまう方も。
  • 不眠: 特定の状況に対する高度の不安や怒りなどから、睡眠障害が起こるケースもあります。

また、休日や連続休暇の時には、少し楽になったり、趣味をたのしむことができる場合もあるのも特徴の1つです。

 

3, 適応障害と「うつ病」の違いは?

よく適応障害と間違えやすいのが、うつ病です。1日中気力がわかず気分が落ち込む、何をしても楽しめない状態が長く続いている場合、うつ病の可能性が高くなります。

 

確かに、うつ病は適応障害と似ています。人間関係のトラブルが大きく影響して脳にダメージを受けている状態ですので、「気分の落ち込み」「何も楽しめず興味がもてない」「食欲の低下や増加」が起こる点としては同様です。実際、境界があいまいなこともしばしば見られます。

 

しかし、適応障害とうつ病では下記の点で異なります。

 

① 行動面で一部違いがある

 

適応障害は、抑うつ状態の不安やあせりなどから、気分のむらが強く、攻撃的になることもしばしばです。アルコールへの強い依存なども生じることがあります。

 

一方、典型的なうつ病では無気力さが前面に現れるので、攻撃的な側面はおこりにくいのが特徴のひとつになります。

 

さらに適応障害では、相手を責め立て、自分の行動の結果に罪悪感を持たないことも少なくありません。一方、うつ病の場合は自分を過度に攻めたて傷口をひろげてしまうのも、違いになります。

 

② ストレスの原因から離れた時の行動が違う

 

適応障害とうつ病の大きな違いとして「ストレスの原因から離れた時の変化」があげられます。

 

うつ病の場合は、ストレスから離れても抑うつ状態が続きますが、適応障害の場合は、特定のストレスの原因から離れると症状が緩和されるのが特徴です。

 

少し時間がかかるケースもありますが、適応障害ではストレスの状況から一定の距離を置くと、次第に症状が緩和されて、ゆっくりと日々の生活に楽しみを見いだせるようになってきます。

 

4, まとめ

適応障害の症状や診断基準・うつ病との違いについてまとめました。適応障害では「ストレスの原因」が明らかであり、回避することで緩和されるのが大きな特徴に上げられます。

ただし、症状としてうつ病と見分けがつきにくい場合もしばしば見受けられますので、心配な方は早めにメンタルクリニック・精神科・心療内科へ受診した方がよいでしょう。

 

 

 

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